軽貨物用|軽トラック【 幌つきボディー】

軽貨物業を営んでおりますと…
時に…。より大きな・より多くの荷物を運びたい。運搬して欲しいという需要がございます
- 高さのある家具・家電
- サイズの大きな荷物
- パレットでの積み込み
- 重量は無いが多量の荷物
- 単身・小荷物の引越し
などなど…
そのような時、一般的な軽貨物車である【 軽バン 】では積める物が限られてしまいます
そこで活躍するのが【 軽トラック 】になります
普通の軽トラックですと平車と呼ばれる天井が無く、囲いもアオリと呼ばれる低い物しか付いておりません…
そのまま荷物を積んでしまうと、荷物が雨や風を直接うけてしまいます…
こういった場合、大きなトラックですと【 ボディー屋 】と呼ばれる業者へとお願いして作ってもらいます
軽トラックでも専門に作成しているボディー屋さんがありまして…
ボディーのメリット・デメリット
一般的に軽トラックへ架装、ボディーを取り付けるとなると…
【 幌車 】と呼ばれるボディーを使用します
※冷蔵・冷凍車は省きます
幌車には荷物に幌シートを被せるだけのものと、骨組みを取り付けるものとあります
後者は骨組みを幌シートで覆い、荷物を雨風から守れるようにする。よく見かける物だと思いますが…
こちらカワハラボディーでは一般的に軽トラックで見られる幌車では無く…
高さ・長さのあるアルミパネルが付いており、その上に幌が付いております
上部が幌なのは…
下部のアルミパネルのみ荷台に固定されている状態になっております
このような特殊なボディーを作っていただき様々な荷物にも対応できるようにいたしました
メリット
まずはメリットから書いていきます
①積載力

まずはなんと言っても積載力です
- 高さのある家具・家電も積める
- サイズの大きな荷物でも安心
- パレットでもそのまま積める
- 単純に軽バンの2倍の量は積める
- 引越しにも十分活用できる積載量
運転席の上にある幌部分も荷室になっておりますので…
軽い荷物でしたら積む事ができます
(※構造上重い荷物は積まないほうが良さそうです…)
運転席の上部分。引越しでしたら…
- 布団
- 衣類
- 軽いダンボール
- 資材
などなど…
量こそトラックには及びませんが…
上記のようにあらゆる荷物に対応できる積載力があります
②荷物の固定


荷室にラッシングレールを付けることもできますので…
高さのある荷物でも両壁に固定したり、荷物が崩れないよう最終的に締め上げて固定することもできます
これにより、どの様な荷物でも荷崩れを起こす可能性を減らすことができ、安全に輸送することができます
③パレットもそのまま
軽バンでの後部扉の部分もアルミパネルの観音扉になっておりますので…
パレット積みの荷物もフォークリフトでそのまま積むことができます
また、観音扉には鍵も付いておりますので…
ある程度のセキュリティ性もあります。上部が幌なので完璧ではありませんが…
デメリット
次にデメリットを書いていきます
①風対策&走行性
積載力に長けたボディーであるため荷室部分の高さがとても高いです
そのため、とても風の影響を受けます…
- 台風などの強風時
- 川を渡る橋の上
- 高速。特に湾岸線での横風
- 正面からの風(走行風)
最近、台風被害など天気が荒れることが多くなっている気がします
特に車重が軽い軽自動車でもありますので、簡単に横転してしまいそうです…
(少しの風にも煽られますのでヒヤヒヤします)
また、高速道路ですと80〜90km辺りで巡航するのがベストだと感じます…
追い越しや新東名などで100km以上で走ろうものなら…
3速と4速を行ったり来たりとストレスのある走り方になってしまいます
今回の車両はダイハツのハイゼットトラック4速ATですが…
3速で加速して100kmまで引っ張り
↓
4速に入ると90kmあたりまで減速
↓
また、3速へギアが落ち加速という流れ
いっそオーバードライブをオフにし、3速で走り続ければ良いのでしょうが…
一応【 エンジンのオーバーヒート 】の心配。【 燃費 】の心配がありますので…
大人しく80〜90kmあたりで巡航をしております
②燃費
こちらもやはり風の影響からか燃費がよくありません…
私はハイゼットトラックの4速ATを選びましたが
- 下道で : ℓ10km前後
- 高速で : ℓ8km前後
なぜか高速道路のほうが燃費が悪くなっておりますが…
他の会社で同じボディーを使っている方にも聞いてみたのですが…
そちらはスズキのキャリィを使っているのと若干幌の高さが低く(10〜20cmぐらい低い)なっているせいか…
もっと燃費が良いようなんです
これは車両の違いなのか幌の高さの違いなのかわかりませんが、燃費が悪いのもデメリットとなります
③宅配に向かない
宅配などの荷下ろしを頻繁に行うような作業にも向かないと感じました
基本、後方の観音扉しかありませんので1回、1回扉の開け閉めに手間がかかること
横扉が無いため、奥の荷物を取るために荷台に上がる必要があるなど
これには私が作成をお願いしたボディーのタイプにも問題があるのですが…
他のタイプのボディーでは横ドア(スライドドア)の付いている物もあります
そちらのボディーでしたら宅配も問題無いかと思われます。思われますが…
後方の観音扉と横のスライドドアの組み合わせ…
そのようなボディーが理想なのですが、どうも見つかりませんでした
ほんの少しのロスではありますが、宅配という1日/100個を超えるような荷物を捌いていくと
なかなかの手間となってきます…
こちらは横扉を付けるなりで対策もできますので、小デメリットといったところにはなります
最後に…
軽トラック用のボディーを載せることで通常の軽貨物の限界を超える荷物の配送を行うことができます
しかし、上記であげてきたメリット・デメリットをしっかり理解しなければ…
【 宝の持ち腐れ 】【 諸刃の剣 】となり兼ねません
メリットを活かせる
- 仕事はあるのか?
- 仕事を取れるのか?
- 人手は確保できるのか?
積載力があればそれだけ運送会社(トラック)で扱えるような荷物も積載できますし
大きな荷物、多量の荷物が積めるということは人手も2人〜必要であったり
それだけのことの賄える
- 料金設定
- 需要
- 認知度
- ブランド力
なども必要になってきます。上記をクリアしたとしても…
デメリットを補えるか
- 地球環境の変化
- 世界情勢への適応
- 資金の余裕
毎年、台風が来るたびに横転していては修理費が多大にかかってしまいますし
トラックを扱う運送会社が需要確保のために同じ土俵に来ざるを得ないなど…
こちらを書いております(更新時)今現在、コロナの影響であらゆる業種の需要と供給が変化しております
そういった変化に対応できる
- スピード
- 柔軟性
- 知識
- あらかじめの対策
なども必要となってくると思います
【 車両代 】含め【 ボディー代 】など【 オプション装備代 】などにもよりますが…
新車でしたらトータルで【 130〜150万円 】ぐらいはかかると思います
あまり融通の効く車体ではないため…。ないと感じたため…
これから導入をお考えの方にはしっかりと考え、熟考されてから導入されるようオススメいたします
私どもでも時を伺いつつチャンスがあれば改めて導入しようかと考えております
軽貨物で上記のような車体を維持し続けられるのであれば…
お客様へ向けても
- トラックより安く
- 配送需要にも応えられ
- 環境にもより優しい
サービスを提供することができます。その時はよろしければご利用ください