丸のこ・グラインダー講習受けてきました
丸のこ等取扱い作業従事者教育と研削といしの取替え等の業務に係る特別教育を受けてきました。丸のこやグラインダーを現場で安全に使用するための知識として必要なこの講習…
現場によっては講習を受けていないと丸のこ・グラインダーを使用することさえ出来ません!現場で安全に使用するために受けてきたこの講習ですが…結論から言ってしまうと…
現場で丸のこ・グラインダーを使うのはやめておこうという結論にいたりました…
丸のこ – 現場での使い方
丸のこを現場で使うとなると…木材、部材などを何度もカットしたりと大量に同じものをカットしたりする際に使用すると思います。大工さんや内装業などでしたらそのような作業もたくさん出てくるとは思うのですが…
オフィス家具/什器の組み立て施工となると、自身で部材をカットするなどの作業はほとんどありません。たまに必要な時でも少しか使わないことのほうが多いです
オフィス什器関係の仕事で丸のこをたくさん使うとなると…パーテーション屋さんなどが大量に部材を切ったりする時に必要なぐらいで、それも卓上丸のこを使用すると思います。講習内でも事故が多いのは携帯丸のことのことですし…
やはり丸のこ(携帯用)をわざわざ購入してまで使う必要はないなと感じました。もちろん仕事上スピード・効率的に必須という業種でしたら無くてはならないのでしょうが、私の場合レシプロソーという電動のこぎりを持っていますし…大量に、しかも効率よくカットする必要が無ければレシプロソーで事足りてしまいます
グラインダー – 現場での使い方
グラインダーを現場で使うとなると…私どもの業種の場合は什器の移設などの際に必要なくなったアンカーを切断したり…鉄ものを扱うことも多いので、部材のどこかを削って穴を空けたり、アングルの切断、切断したアングルのバリを取ったりなどするぐらいでしょうか
グラインダーの講習内でも出てきましたが…グラインダーをたくさん使うのは製造業などの業種で、製造の過程で研磨したり削ったりで使うことが多い印象です。また、職人現場では陶器やブロックに屋根材など、こちらも大量にカットする際に使用されるようですが…
やはりこちらも大量に、効率よく作業を進めなければならないような業種には必要なのでしょうが…もちろん私どもでもアンカーを切断するなどの作業は大量に出てくることもありますが、わざわざ危険度の高いディスクグラインダーを使う必要があるのか疑問に感じてしまいます
では何を使うのかという話になりますが…マルチツールという電動工具がありまして、こちらも上記のレシプロソーのように刃を振動させて切断や削り、研磨などをしていく工具です
もちろん使い方によっては危険ではありますが…丸のこ・グラインダーなどが刃を回転させているのに対して、刃を上下や左右に振動、振ることでカットしていくので危険度はかなり違うと思います
マルチツールでしたら床や壁などのキワも切る事もできますし、取り付ける刃を変えることで様々な作業にも対応することが出来ます。効率やスピードではグラインダーには劣るでしょうが…リスクや安全性を考えるとこちらを使用するのがベストだと感じました
便利=危険
丸のこ・グラインダーの危険さを講習で教わりましたので、現場で使うのはやめようという結論になりましたが…その中でも便利に使おうとすると危険度も増すんだなということを感じたので少し触れていきたいと思います
卓上の丸のこでは作業台や地べたなどに設置して安定した状態で部材をカットすることが出来ます。しかし、狭い場所や天井・壁などに持ち運び使いたいとなると卓上の丸のこでは対応できません…そういった際に携帯用丸のこでしたら持ち運び、その場でカット・加工をすることが出来ます
この便利な使い方が非常に危険を伴ってしまうようで…天井に持ち上げ作業している際にキックバックしようものなら、反発した刃は主に上半身である頭部や首へ向かってきます…壁などへ加工をしようと思っても不安定な状態で使用せざる負えないと思いますので、キックバックさせてしまうリスクは増えてしまうでしょう…
ディスクグラインダーも手に持ちながらあらゆる場所で加工を行うことができ便利ではありますが…こちらの刃が回転する速度は新幹線の最高速度並との事でして…
こちらもキックバックのような反発が起きてしまうと、かなりの力で跳ね返ってきます。また、跳ね返るだけで無く使用している刃にも相当な力が加わりますので…グラインダーに使われる砥石の構造上、刃が割れて飛び散ったりもします
刃が飛び散らないように補強されている砥石もありますが、完全に安全とは言い切れません…便利な使い方ができるのが特徴の工具達であるのに、便利な使い方をしてしまうと危険度やリスクは増えてしまう…
もちろん天井・壁など不安定な場所でも仕事を進めていくうえで加工せざる負えない時もあるでしょうが…もうそのような際はスピード・効率を捨てて、手作業など安全を最優先として作業を進めるようにしようと感じました
最後に…
今回、丸のこ等取扱い作業従事者教育と研削といしの取替え等の業務に係る特別教育の講習を受けてきたのには色々と思うところがありまして…私どものオフィス家具/什器の組み立て施工という業種は非常にマイナーな業種だと思っております
マイナーではありますが色々な工具を使ったり、場合によっては部材や躯体の加工も行ったりします。電気工事の仕事をしている時にも感じましたが…木造住宅の電気工事ではTHE電気という仕事だけではなく、電気を通すために木材を加工したり、部材を加工してつけたり、天井・壁・床に穴をあけたりと電気というジャンル以外での加工作業などが多いなと感じました
近年、現場作業などでは人手不足ということが多く言われており(どこの業界でもそうなのでしょうが…)あらゆる業種で人手が必要とされているように感じます。もちろん人手がいなくても仕事が進められるように機械であったり自動化・効率化などで改善させていこうという流れもあるのでしょうが…
そんな中で、あの工具が使えればあの業種の仕事も手伝えるな…あの資格があればあの仕事もできるなということが意外とあり、技術的にも共通する部分があるのではないかと感じております
特に、内装業などは家具を組み立てたりと共通する部分を多く感じ…現場にも入らせてもらえる機会もありましたので、現場を見させてもらえたうえでも、いざという時に使える資格・講習などは受けておいたほうがよいな感じ今回のような講習を受けてまいりました
オフィス家具/什器の組み立て施工の仕事というマイナーな業界ではありますが、他の業過にも関連する技術はあると思いますので+αとしての資格をとったり講習を受けたりしておくのは強みになるのではないかと思います