配送・梱包用【 テープ 】の使い分け
運送関係(特に引越し関係)の業務を行なっていると…
ダンボールの梱包、家具・家電などの梱包、建物の養生などをする際にテープを使用することが多々あります
(※私ども軽貨物の引越しサービスでは、梱包・養生などは行なっておりません)
そういった際に、使用する用途によってテープを使い分けておりまして
主に使用するものとして…
- 透明テープ
- ガムテープ(布テープ)
- クラフトテープ(紙テープ)
- 養生テープ
- マスキングテープ
上記のように5種類ほどを使い分けております
上記は粘着力の強い順にならべて記載しましたが、まさに使い分けるポイントはそこにありまして
というポイントに気をつけて、状況に応じ使い分けるようにしております
透明テープ
こちらは主に新しく購入する商品・製品などの箱の梱包などに使われております
食品、日用品、ネットで購入したものなどなど…
テープではなく接着剤やダンボール用のホッチキスで止められている物も多いですが…
上記のなかで粘着力・強度という点では1番強い物でありますので…
これから色々な場所を経由して運ばれるであろう新品の荷物や、重量物などに使われていることが多いように感じます
また、水分に強いことや。透明であるため下に表示されているものが見えるというメリットもあります
運送関係ではあまり使わない
透明テープは運送関係の仕事ではあまり使うことのないテープだと思います
引越しや家具・家電配送などで荷物を梱包する際は、貼っても剥がせるという必要性がでてきますので…
透明テープでは粘着力が強すぎて扱いづらく、クラフトテープや養生テープを使うことが多くなります
どちらかというと、商品・製品を作る側での梱包に使われることが多い印象です
ガムテープ(布テープ)
ガムテープとクラフトテープ(紙テープ)は使用用途が似ておりまして…
主に引越しなどのダンボールや家具・家電の梱包の際に使います
引越しなどでダンボールなど梱包資材を注文するとついてくると思うのですが…
私は、個人的にガムテープよりもクラフトテープのほうを引越しダンボールの梱包には使います
その理由は…
再利用しづらい
ガムテープのほうが粘着力も強度的にも、もちろん勝るのですが…
仮に貼り間違えてしまったり、貼り直したいとなった時に、ガムテープだとダンボールごと剥がれてしまう事があります
角の剥がれたダンボールは使えないことはないのですが…
どうも強度的にも、気持ち的にも不安な気がしてしまい、持つ手にも余計な力が入ってしまう気がします
もちろんシッカリ貼れていれば強度も優れ、持ち手の不安も少なくガシガシ運ぶことができるのが利点ですが…
重量物や、本などを詰め込んだダンボールなどの梱包には使うこともございますが
(※引越し屋で用意する段ボールは新品です。再利用については後ほど…)
クラフトテープ(紙テープ)
クラフトテープは非常に万能に使えるので、私どもではクラフトテープを多用しております
用途として…
- ダンボールの梱包
必要十分な強度で梱包でき、剥がすなども比較的に容易です
- 家具や家電の梱包
そして家具や家電などをジャバラ、パッド、毛布で梱包する際にも使用いたします
ガムテープや養生テープでもジャバラ、パッド、毛布を貼り止めることはできるのですが…
接着剤の相性なのか、非常に剥がしづらく…
お荷物を開梱をする際に手間取ってしまい、お客様にも不安な印象を与えかねません
ですので手際よく作業をするためにも。クラフトテープが非常に便利に思います
強度という点では、テープの貼り方で補えることもございますのでデメリットとまでは思いません
再利用もしやすい
またテープを貼ったあと、入れ忘れていた荷物に気づいた時。ダンボールを再利用したい時などにも便利です
クラフトテープでしたら比較的はがしやすいので、ダンボールをビリビリと破損させることも少なくなります
これがガムテープ(布テープ)だった場合。そのダンボールを再利用したいとなると…
ダンボールの角が取れてしまったり、ボロボロになってしまったりと。再利用するのも難しくなってしまいます
常に新しいダンボールを使えば良いのではないか?
と、思われるかもしれませんが…
近年、あらゆる物をネットで購入することが増えており。ウェブ上で販売を行う事業者も増えております
そうなるとダンボールが活用される場面は増え…
ダンボールを作るための紙資材が足りない、間に合わないといったことが起こっているようです
SDGs – 持続可能な開発目標 –
近年、SDGs【 持続可能な社会・再生可能エネルギー 】ということを考える機会が多くなっていると思いますが…
こういったダンボール1つを取ってみても、紙資源としての再利用。もしくは、使えるのならゴミとせずに使えるだけ使えるよう努める
そういった事もこれからは大事になって来るのではないでしょうか?
私どもの引越しでも、お客様のほうでダンボールなど再利用でも構わないのでと用意していただいております
その方が、私どもがダンボールを用意するよりも安くなるというメリットもございますし…
それこそダンボールを専門に取り扱うECサイトなどもあり、ネットでも比較的お安く手に入りますのでオススメしております
話がそれ、長くなってしまいましたが…
養生テープ
こちらは名前の通り養生材(ダンプラやシート,青ベニ)などを固定する際にによく使います
- 養生のために壁や床への貼り付け
- 製品にメモなど直接の貼り付けに
- 家具や家電パーツの一時固定に
粘着力がそんなに強くないので、貼ったり剥がしたりを繰り返す場所にたいへん重宝します
特に壁や床などによっては、強力なテープで貼ってしまうと…。テープと一緒に剥がれてしまうことも…
壁紙や塗装などが剥がれてしまいそうな材質の時は※要注意です。養生テープでも危険なこともありますので…
その際は養生テープ+マスキングテープも併用して貼り付けたりなどします
写真のようにマスキングテープを下地として貼り、その上から養生テープを貼り付ける
または、そのような材質の壁や床に直に貼ることはあきらめ…
養生材+養生材+養生材■■■と延長していき安全な場所まで延長してから貼る
などなど…。対策は必要となってきますが…
マスキングテープ
マスキングテープには、おしゃれな物があったり使用用途は多岐にわたるようですが…
私どもが使う用途としては、かなり繊細な場所への養生などを貼る際に使います
他業種での扱い方では…
- 車への塗装
- 建築関係での塗装
- 何かの目印やバミリなどなど…
あるようですが…
運送、配送関係では何かと重宝しますので…。私は作業服のポケットに1個入れておくようにしております
- 何かちょっと固定したい
- 少しメモを書いて貼っておきたい
- アース、コードなど軽く止めておきたいなどなど…
なんだかんだと1番使っているような気もします。ただ、基本的に粘着力が弱いものを使用しておりますので…
しっかりと固定をしたい時は、他のテープなどを考慮して使うようにしております
最後に…
あらためて色々なテープを比較してみると…
テープ1つとってみても色々な種類があり感心いたします
マスキングテープにいたっては、本当におしゃれなものがたくさんありますし
仕事で使うテープにもたくさんの色があり、選ぶのにも意外と迷います…
仕事で使う際にも悪目立ちしない程度に、カラフルな物も使ってみようかと思ってみたりもしております…